00’学園祭用脚本 タイトル「心のかたすみで」

 

 ピンスポで主人公を抜く。舞台中央に主人公。

 主人公のモノローグ。主人公は、川上彰(カワカミアキラ)という名前。

 

川「秋っていいですよねぇ。私は秋が大好きなんです。なぜ?って聞かれる

と困っちゃうんだけど。なんだか、いいんです。ノスタルジックな気分

にさせてくれるっていうか。秋になると、よく昔のことを思い出すんです。

いろんな事があったなぁ・・・本当に・・・。あっ!ごめんなさい、突然。

そうだ、あなたには『思い出』、ありますか?かけがえのない『思い出』が」

 

 暗転

 しばらくして明かりがつく。舞台はどこかの喫茶店。

 下手側に川上。誰かを待っている様子。コーヒーを一人で飲みながら。

 

川「・・・ふぅ。まったく、自分で呼び出しておいて遅れるなんて。アイツも

あいかわらずだよなぁ。それにしても久しぶりだ。最後にあいつに会ったのは、

いつだったかなぁ・・・」

声「二年前だろ!」

川「え!?」

 

 上手側より友人A、山下伸吾(ヤマシタシンゴ)が登場。

 

山「まったく!たった二年も前のことを忘れっちまうなんて、

オマエもあいかわらずだよなぁ」

川「何だよ。さっきからそこにいたんだな」

山「フッフッフッ。『壁に耳あり、障子に目あり』ってなぁ。

ワシの事をナメてはいかんよぉ・・・」

川「おぬしも、そうとうの『ワル』よのう」

山「いえいえ、お代官様ほどではございません」

 

 少しの間

 

山・川「アハハハハハ・・・」

川「本当に、久しぶりだなぁ、伸吾」

山「本当だな、川上先生」

川「ハァ?」

山「とぼけんなよ!今や、川上彰っていったら、日本中の誰だって知っている、

押しも押されぬ大作家先生じゃないか」

川「あ、ああ。・・・そんなこと、たった一発じゃ」

山「何言ってんだよ。スゴイ事じゃないか、オレも友人として鼻が高いし」

川「でもさぁ。本当にたまたまなんだよ。本当に」

山「たまたまでもいいさ、まぐれでもいい。オマエの本が認められたって事には、

変わりないんだから。それに、何よりオマエは努力した。人一倍の努力の

結果がこれだ。もっと胸はれよ。なっ!」

川「ああ。ありがとな。いつもいつもさぁ」

山「何言ってるんだよ。そんなにいつもいつも、オマエを励ました覚えなんてないぞ」

川「オレはさぁ、いつもオマエに励まされてた」

山「本当に?」

川「本当だよ」

山「どうもウソくさいんだよなぁ」

川「本当だってば!」

山「マジで?」

川「オマエもしつこいなぁ!」

山「お、おい。冗談だろ、冗談。そうムキになるなって、まったく昔からそうな

んだから、オマエは。覚えてるか?」

川「何を」

山「オレたちの『運命的な出会い』だよ」

川「気色悪い言い方すんなよ」

山「ゴメンゴメン。オレたちが、初めて会ったときのことだよ」

川「えぇと。あ、あれ?・・・どんなだったっけ・・・」

山「はぁ・・・。オマエは本当に、あいかわらずだなぁ」

川「・・・スマン」

山「いいって。この二年で、オマエにもいろいろあったんだから、無理もないよな。

気にすんなよ」

川「ああ」

山「オレたちが初めて会ったのは・・・・」

 

 下手側にピンスポ、他は落ちる。

 ピンスポの中に入っていく山下。

 

山「オレと彰が知り合ったのは、高校一年の夏。もうじき夏休みに入るって時期だっ

た。とても暑い夏だった」

 

 (S,E)蝉の鳴き声

 

山「オレは友達と昼休みに野球をやっていた。その時は、まだお互いのことを知りも

しなかった。そのころの彰は」

 

 上手側にピンスポ。そこには後ろ向きの川上が立っている。

山「ちょうど、こんな感じだった」

 

 その声にあわせて振り向く川上。その目にはビン底のようなメガネをかけている。

 一瞬正面を向いて静止。そして、本を取りだし読み始める。

 

山「打順が回ってきた。いよいよ、とオレはバッター・ボックスに入る。初球のスト

レートを狙って、打ったぁ!!確かな手応え。その打球はグングンとのびてぇ、

彰の頭に当たった」

 

 声もなくその場に倒れ伏す川上。

 

山「ああっ!まずいなぁ、やっちゃったよ。大丈夫ですかぁ!!」

 

 のそりと起きあがる川上。自分の服をはたいてメガネを直す。

 

山「それが、オレと彰の出会いだった。初めて会ったときのことは、今でも鮮明に覚

えている。あの時の彰の仕草、ボールに当たったときの歪んだ彰の顔、そして、

起きあがりこちらをにらむかのような視線。運命を感じた」

 

川「だから、やめろってそんな気色悪い言い方!誤解されるでしょう!」

山「だからぁ、何かを感じたわけよ。普通じゃない何かを、コイツとオレとの間に何

かが起こるって」

川「オマエもしつこいなぁ!だからやめろっ・・・」

山「それから、オレは彰のクラスに会いに行った。一緒に『演劇』やらないかってね」

川「そうだった。そのころオマエは演劇部に入ってて、オレはガリ勉一筋だったんだ」

山「あの時感じた何かってのは、これのことだったんだって、今考えると、そう思えて

ならないんだ」

川「そういやあ、演劇部に入ってからだなぁ。こんな風に普通に会話が出来るようにな

ったのも」

山「ああ。その時のオマエはさぁ・・・」

 

 中央のピンスポに明かりがつく。そこでばったりと出くわす二人。

 

山「あっ。君、川上彰って言うんだろ」

川「何で、僕の名前を?」

山「このクラスに友達がいてさ、それで」

川「あ。そういうあなたは、この間僕にボールを当てた人」

山「あぁ。それは本当に悪かった、まさか人に当たるとは思わなくて、ホントごめん」

川「気にしないでください。それより何かご用ですか?これから勉強をしなくては」

山「そうそう、君にさぁ、僕の所属する演劇部に入部してほしいんだ」

川「・・・今、何と?」

山「だから、演劇部に入ってくれないか?」

川「・・・ぼ、ぼぼ、僕が・・・入部?・・え、えええ、演劇部に?」

山「どうしたの?急に」

川「ああ、あの。ほほほ、本当に・・・ぼ、ぼ・・僕?」

山「そうだけど、大丈夫?」

川「あ、あああ・・・」

 

 川上、急に上手側に逃げ出す。

 

山「あぁ。ちょ、ちょっと・・・。だめかぁ、あれじゃ。・・・・・・っぷ、くく、

アハハハハハ・・・」

川「あ、あの時は。その、そんなこと言われるの初めてだったから、嬉しくて、つい」

山「いきなりあれだもんなぁ、本当にだめかと思ったよ。でも、次の日の放課後。オ

マエの方から部室に来たのには、本当に驚いた」

川「実は、前々から興味はあったんだ。その、部活ってやつに」

山「でも。本当に嬉しかった、来てくれて」

川「嬉しかったのは、オレだって同じだ」

山「お互い嬉しかったって事だな。そして、その時から『演劇部の山川コンビ』と呼ば

れたオレとオマエの伝説が始まったわけってだ」

 

 山下の台詞の最後あたりから地明かりがF,Iする。

 二人とも、いすに座る。このときには、二人分のコーヒーがテーブルの上に。(暗転中)

 

川「ずいぶんと大げさだなぁ。いつからそんな伝説になったんだ」

山「オレの中じゃ、結構前からそういうことになってるぞ」

川「オマエの中だけかよ」

山「まぁ、気にすんなよ。けど、あの演劇部でのしごきは結構なものだったよなぁ」

川「ああ、それは覚えてる。何しろ、『文化部の中で最も体育会系に近い』なんて言わ

れてただけあって。かなり、絞られたよ」

山「でも、そのおかげでさぁ。地区の大会で『優秀賞』をもらったじゃないか。他の演

劇部の人たちからも、『コメディの鬼』とか言われてさぁ」

川「そうそう、二人で喜んだよなぁ、あの時は」

 

 少しの間

 

川「今思うと、あまり嬉しくないかも」

山「『コメディの鬼』だもんなぁ」

川「ハ、ハハハ・・・」

山「アハハハハハ・・・」

山・川「ハァ(ため息)・・・・」

山「あまり深く考えないことにしよう」

川「そうだな」

 

 少しの間

 二人コーヒーでもすすりながら。

 

山「そういえば、部の連中たちとで海に行ったよなぁ!オレたちが二年の時の夏」

川「えーと・・・」

山「何だよ、オマエ。またかぁ?」

川「ああ、えと。あれだよ、あれ。ああぁ、ここまで出かかってるのに」

山「はぁ・・・富浦、だろ」

川「そうだよ、富浦、富浦だよ!」

山「たのむぜ、本当に」

川「大丈夫、思い出したから。確かあの時・・・」

 

 中央にピンスポがつく。二人ともその中に入ってくる。

 

川「あの時が、部で企画した最初の旅行だった。幹事はオレと伸吾で、初めてやること

の連続で大変だったなぁ。何とか電車に乗り込んで、無事何事もなく、富浦の駅に

着いたのは10時頃だった。普段慣れないことの連続と、見知らぬ土地に赴く緊張

とでオレと伸吾はあまり元気じゃなかったけど、途中、電車の中から見えた海に、

子供みたいにはしゃいだり。おもしろかった。海は駅から歩いてすぐのところにあった」

山「うわぁ!やっぱすごいな、この人込み」

川「考えることはみんな同じってか。部の連中はさっさと行っちまったよ、幹事の苦労

も知らないでさ」

山「まぁ。みんな楽しみにしていたことは確かなんだし、いいじゃないか」

川「まあね。それより、オレたちも泳がないか?こんなところでうじうじしてても

しょうがないし」

山「そうだな、泳ぐか!」

川「水着はあらかじめ着用済み、自分たちのビニールシートの上に荷物を置いて、

海に向かってダッシュ!裸足の足に、砂浜の砂はとても熱く、その熱さが海に

向かう足をさらに加速させていった。オレよりも足の速い伸吾は勢いよく海に

飛び込んだ、後に続こうとしたその時。」

 

 その場でダッシュしていた二人。山下が勢いよく飛び込むふりをする。

 が、ねっころがったまま動かない。

 

川「浅瀬の岩に頭を打って浮かんできた、伸吾が目に入った。あの時は大騒ぎ

だった。みんなで伸吾に駆け寄って、急いで浜辺に引き上げたんだ」

 

 寝ている山下を起こし、立たせてやる川上。

 

山「あれはマジでやばっかた、本当にやばかったよ。だってさ、一瞬死んだおば

あちゃんが手を振ってる映像が浮かんだんだよね。いやぁ、やばかったぁ」

川「そんなこんなで、伸吾が病院に行くってんで。一泊二日の旅行の予定が、と

んぼ返りするはめになったんだっけ」

山「いやぁ、あの時はお手数かけまして」

川「まったくだよなぁ。でも、何でこんな事覚えてるんだろ」

山「しょうもない思い出なのにな」

川「不思議だね」

山「印象深かったからじゃないか、こんなバカらしいことめったに起こらないか

ら。きっと焼き付いてるんだよ」

川「そうかもしれないね、うん」

 

 地明かり、F,I。そのままいすに座る二人。

 

川「思えば、人間ってさぁ、いろんな思い出を持っているもんなんだなぁ」

山「でも、印象に強いのは。高校の演劇部でのこと」

川「オレもそうだ」

山「まぁ、君が特に思い出深いのは、きっと彼女のことなんだろうけど」

川「彼女?って。誰」

山「まさか、あのこの事忘れちゃったのか?彼女だよ、遠山明日香(トオヤマアスカ)」

川「遠山・・・明日香?」

山「オマエなぁ、そんなこと言ってると彼女泣いちゃうぞ。今日ここに呼んであるのに」

川「え?」

山「そういえば、オマエには言ってなかったな。彼女もここに呼び出してあるんだ、

演劇部のメンバーとしてね。ま、半分はオマエ喜ばそうと思ってさ、へへへ」

川「ちょっと待て、よく思い出せないんだ」

山「何言って・・・」

 

 突然、山下の携帯電話が鳴り出す。

 

山「あっ、ちょっとごめん。ハイ、山下です。・・・ハイ、わかりました。わりぃ、

急に仕事が入っちまった、なんかトラブったみたいでさ。本当に悪いけど、オレ行くわ」

川「ちょっと、オレはどうするんだよ。その、遠山って、よく覚えてないんだぜ」

山「顔見りゃあ思い出すよ。絶対に覚えてるはずなんだから、逃げんなよ」

川「まてってば、伸吾!」

 

 上手側に去っていく山下。と思ったら、戻ってくる。

山「バッチリ決めろよぉ、この色男!」

川「な!?ちょっと、おい待てったらぁ!!」

 

 今度こそ去っていく山下。

 

川「なんなんだよアイツは。呼び出した本人が何で先にいなくなるんだよ。

それにしても、遠山って・・・・ああ、思い出せないよ」

 

 少しの間、その間に店員があいたカップをさげにくる。川上、コーヒーを追加。

 その時、上手側から遠山登場。

 

遠「・・・川上君?」

川「あっ・・・遠山さん・・・」

遠「やっぱり川上君だ。わぁ、昔と全然変わらないわね。特に顔」

川「そりゃ、同じ人物なんだから、当たり前でしょうが」

遠「あっ、そうだよね。フフフッ」

川「そういったところ、あいかわらずだよなぁ。・・・っあ、思い出した」

遠「なにが?」

川「え、ああ、久しぶりだったから、名前と顔が一致しなくてさ」

遠「ひどーい。私のこと忘れちゃうなんて、それってあんまりじゃない」

川「いや、忘れた訳じゃないんだよ」

遠「ふーん、まぁいいわ。それよりも、本当に久しぶりね川上君」

川「ああ、本当に。実は、さっきまでここに伸吾がいたんだけど」

遠「じゃ、さっき近くで見かけたのはやっぱり山下君だったんだ、急いでる

みたいだったから呼び止めたりとかしなかったけど」

川「何でも仕事の方でトラブルがあったとか。ほら、アイツ建築士だろ。

大変な仕事だよなぁ」

遠「どんな仕事だって大変だよ、川上君も作家なんて大変なんでしょ」

川「でも、好きなことだからさぁ。あんまりそう思ったことないけど」

遠「山下君だって、前から言ってたじゃない『オレは、建築士になって。

いつかはでっかいビルを建てるんだ』って。彼だって、大変だなんてこと、

考えてないと思うな」

川「そうだね、そう考えてみればそうなのかもしれない」

遠「アハハ・・・」

川「え?どうかしたの、急に」

遠「だって、その、手。川上君が考え事してるとき、顎に手を当てて」

川「あっ、これは、昔に呼んだ本で」

川・遠「シャーロック・ホームズが」

遠「アハハハハ・・・そういうと思った。それも昔と同じ」

川「そういえば、そんなこともあったよね。あれは・・・」

 

 下手側のピンスポがつく。その中に川上が入っていく。

 上手側のピンも同時につく。その中には遠山が入っていく。

 

川「あれは、三年の春の発表会。最後の発表会の練習中だった。劇の内容は

探偵物で、オレは主人公で探偵役、遠山さんは事件の起きた屋敷の女主

の役だった。遠山さんは女子部員のいなかったこの演劇部に助っ人とし

てきてもらっていて、もちろん舞台は初めてだった。だけど、遠山さん

はとても始めてとは思えないほどで、僕の方が翻弄されていたぐらい

だった。それは、見せ場の推理シーンやっていたときだった」

遠「探偵さん。一体、この事件の犯人は誰なんですか?」

川「うーーむ・・・」

 

 川上、顎に手を当てて考える。

 

遠「・・っあ。川上君」

 

 顎を指さすジェスチャーを送る、遠山。

 

川「え?・・・あぁ!」

遠「確かこの探偵さんは、考えるときは頭をかくんじゃなかったかしら?」

川「いやぁ。実はね、昔呼んでいた本で、シャーロック・ホームズって探偵

がさ、考えるときにやっていた癖でね。今でも時々やっちゃうみたいなんだ、

自分じゃ気がつかないんだけど、ハハハ。なんかおかしいよね、

こんなのが昔からの癖だなんて」

遠「アハハハ、でも」

川「んっ」

遠「好きだなぁ・・・そういうの」

川「え?」

 

 少しの間

 

川「オレさぁ、実はさ、あの、・・・オレ、遠山さんのことが好きなんだぁ!!

・・・なんて言えるはずもなくて、そんな自分に歯がゆい思いをしたっけなぁ」

遠「・・・そう、だったんだぁ」

川「え?」

 

 地明かり、F,I。

 テーブルの上には遠山のコーヒーが置かれている

 

川「今、オレなんか言った?」

遠「う、うん」

川「・・・なんて」

遠「いきなり、告白されてしまいました」

川「あ、ああ。それはぁ・・・あの・・・」

遠「でも、残念」

川「へ?」

遠「私ね、結婚したんだ」

川「ええっ!!」

遠「一年前に、結婚式やって。でも、川上君住所変わっててさ。誰も知ってる

人いなくて、山下君にも探してもらったけど、やっぱりわかんなくって。

招待状、だせなかった」  

川「ああ。ちょうど都内のアパートで本書いてるときだ。だれにも、伸吾とも

連絡とってなかったし。ああ、ごめんね。なんだか、探してもらったり、

変な心配かけて」

遠「いいの」

 

 ちょっとの間

 

川「じゃ、今は主婦なんだ」

遠「うん、一応ね」

川「はは、当たり前だよねぇ・・・」

 

 さらにちょっとの間

 

川「ちょっと、びっくりしたなぁ。でも、遠山さんきれいだし、結婚してない

方がおかしいもんね・・・。ごめん、オレ、何言ってるんだろ。バカみたい」

遠「私ね・・・」

川「なに」

遠「私・・・。私も、遠山君のこと好きだったんだよ」

川「・・・え?」

遠「だから、結婚式にも、来てないことがわかって、正直ホッとしてた」

川「遠山さん・・・」

遠「私こそ、何言ってるんだろ・・・。本当、バカみたい」

 

 少しの間

 

遠「はぁ・・・私、帰るね」

川「え?ちょ、ちょっと」

遠「本当に、変なこと言ってごめんね、ははは・・・」

川「遠山さん」

 

 遠山、上手側より去っていく。

 一人腰を下ろす川上。再度、あいたカップをさげにくる店員。

 カップを盆に乗せると、店員が川上に。

 

店「あの、失礼ですけど。・・・・川上彰さん、ですよね?」

川「え?あ、ああ。そうですけど」

店「やっぱり!うわぁ、どうしよう。私、先生の大ファンなんです。

家族中で何度も読みました『夜のひかり』」

川「あ、それはどうも」

店「あの、よろしければぁ。サイン、いただけますか?」

 

 なぜか色紙を持っている店員。

 

川「あ、ああ。いいですよ」

店「やったぁ!お願いします。・・・・あ、西園寺さんへって」

川「サイオンジ?」

店「ああ、西に、動物園の園に、寺です」

川「・・・ハイ。これでいいですか」

店「ありがとうございますぅ!うれしーーー。あっ、コーヒーおかわりは?」

川「あ、じゃあ。もう一杯」

店「ハイわかりました」

 

 店員去っていく

 

川「・・・先生か・・・・・。それもいいな!」

 

 中央のピンがつく

 川上そこに移動する。

 

川「人間の心の中には、いくつもの思い出がある。それは、かけがえのない

もであり、簡単にはつくることのできないもの。人は思い出を心の中に、

ちょっとずつ成長していく。あなたには思い出がありますか?かけがえ

のない思い出が・・・」

 

 徐々に暗転

 

                                  おわり

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